ディープテック 世界の未来を切り拓く眠れる技術
ディープテック 世界の未来を切り拓く眠れる技術
によって 丸 幸弘
ディープテック 世界の未来を切り拓く眠れる技術の詳細
本のタイトル : ディープテック 世界の未来を切り拓く眠れる技術
作者 : 丸 幸弘
カテゴリ : 本
ファイル名 : ディープテック-世界の未来を切り拓く眠れる技術.pdf
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ディープテック?耳慣れない言葉。ディープテックとは、『Deep Issue(ディープイシュー)をテクノロジーで解決していこうという取り組みを「ディープテック」と呼びます。』と本書では定義しています。。また、ハーバード・ビジネス・レビューでは、次のように説明しています。『ディープテックとは、大学や研究機関で長期間かつ多額の費用をかけて研究開発された技術(眠っているような技術)を基に、世の中の生活スタイルを大きく変えたり、社会の大きな課題を解決したりする技術のことである。』「何かお困りのことはありませんか?」こう質問されたらなんと答えますか?「特にありません」ではないですか?生活に必要なものは全て揃っている先進国では課題を探すほうが難しいのです。年金問題は少子高齢化は具体的な解決方法が見いだせていないので、課題というよりも「問題」と表現した方が正しいでしょう。一方、東南アジアに目を向けると、日本では当たり前の生活インフラなどが整備されていないところがたくさんあるのです。もちろん、ODAなどを使って整備すれば良いのですが、経済力が乏しい中、巨額のインフラ投資は難しいのは事実。それらの課題(ディープイシュー)を技術によって解決しようとするのがディープテック。社会課題を解決するというのは、旧来のビジネスで考えると回収に時間がかかる上に、大きな利潤は期待できないということになるのですが、今まで先進国が行ってきた、大量生産、大量消費、大量廃棄を人口ボーナス期にある東南アジアの新興国が行うと、大きな環境破壊につながることは間違い無いです。今までのように企業は利潤を追求する一方で、地球環境を守るなど持続可能性を意識しながら経済活動をしなければならないといえます。つまし、どんなに安くて良い商品が作れても、そこに働く人や地域の環境を破壊してはいけないということ。○○ファーストではダメだということですね。この流れは、CSR、CSV,ESG、そしてSDGsへと展開しています。つまり、資金が流入し始めているということです。また、ディープテックはGoogleなどの最先端のIT技術によってのみ解決できるというわけではなく、日本が過去に蓄積した技術資産が活かせるケースが多く、日本の潜在力はディープテックで開花する可能性が高いとしています。伊那食品工業の「年輪経営」がこれからの世界の潮流になるのかもしれません。市場を独占し一気に奪うのではなく、年輪を刻むように企業は市場とともに成長していく。企業活動の結果得られるものが利益。つまり「利益はうんち」社会課題をITで解決したいと考えているけど、ビジネスにならないから躊躇していた人は、アジアに目を向けるとチャンスはありそうですね。カタカナの専門用語が多いので、ITやデジタルマーケティングに明るくない方には読みづらいかも。
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